【WhiteSwan二次創作】地獄みたいに愉快な話【R-18】

 榊原孝之はショッキングピンクの大きめの首輪、そして目隠しをされていた。厳密には目隠しだけではなく、口にボールギャグも噛まされていた。目隠しはそのへんの百円ショップでも売っていそうなシンプルな黒いアイマスクで、その上からネクタイが巻かれていた。
 ショッキングピンクの下品なボールギャグを押し込められた口の端からは、だらだらとよだれがこぼれていた。秀麗な彼の顔を、彼自身が汚していた。

「ふっ……♡ ふうぅっ……♡♡」

 大きなクイーンサイズのベッドの上で、シャツの前をくつろげている榊原。目隠しとボールギャグに目を瞑れば、ちょっとリラックスする時間のように見えなくもない。しかし、あけっぴろげの胸には、小さなローターが二つずつ乳首に取り付けられていた。
 目にも鮮やかなメタリックパープルのローターは、ぶるぶると振動し続けている。剥がれないようにか、医療用のサージカルテープでしっかりと固定されたそれは、どれだけ身をよじろうが捻ろうが剥がれそうにない。
 榊原の下半身は、綺麗にプレスされたスラックスの前をくつろげた姿だった。もっとも、くつろげられた前からは陰茎と睾丸を下着から引き出されていたが。そして、陰茎にはシリコン製の貞操帯が取り付けられていた。乳首に取り付けられたメタリックパープルのローターとおそろいの色をした貞操帯のなかでは、苦しそうに陰茎が膨らんでいた。睾丸だって、中にはち切れんばかりにパンパンと詰まった、優秀な公安警察の雄の遺伝子をひり出したくてうずうずしているようだった。
 リラックスしているように見える、とは言ったが、榊原の両の足首はそれぞれ太ももに固定されている。いわゆるM字開脚の姿勢で、両手首は首輪から伸びる鎖のついた手錠でまとめられている。その手には小さなスイッチが握りしめられていた。
 
 そもそも榊原がクイーンサイズのベッドの上で、みっともないM字開脚で固定されているのかと言えば、単純に黒崎啓が急に入った仕事のため、一人置き去りにする榊原の退屈を紛らわせてやろうと思ってのことだった。
 しなくていい、とは言えない立場の榊原は、自分からスラックスの前を広げ、陰茎と睾丸を下着から引っ張り出してM字開脚をしたのだった。それを喜々として固定していた黒崎は、面白いものが入ったんですよ、と彼の首にショッキングピンクの首輪をつけて、そこから伸びる鎖のついた手錠で彼の手を固定したのだ。目隠しをして、その上からネクタイで固定し、物言いたげな口にボールギャグを噛ませる。そして乳首にそれぞれ二つずつローターを取り付ければ完成だ。
 黒崎の所有物であり、彼の求めには必ず対応しなくてはならない。榊原は自分からその誓約書にサインをしたし、証拠写真も撮られたし、ケツ穴をマンコのように指でほじられながら朗読させられた上に、女性器と化したケツを耕されながらその動画も見せられたのだ。
 嫌でも黒崎の所有物であり、反抗できない立場だと分からせられてしまった榊原だが、身体は期待していた。M字開脚しただけで貞操帯に包まれていた陰茎の下にある睾丸はせり上がっていたし、乳首はビンビンに勃起していた。乳首は感じないとか言っていたのに、と黒崎がせせら笑う声で、榊原のケツの中はきゅん♡と、ときめいてしまった。
 黒崎がローターのスイッチを入れたらしく、ぶぶぶ、と小さく乳首が振動する。控えめな振動に、こんなものか、と榊原は内心余裕ぶる。
 
 ――耐えきれなくなったら、これを押してくださいね。

 そう言って、榊原の手に握らされたスイッチ。誰が押すものか、と思いつつ、榊原は黒崎が去っていく気配を察する。
 視界が塞がれているからか、どれだけ時間が経過したのかがわからない。しかし、乳首だけを刺激され続けている。優しい振動は物足りない。もっと、もっと激しいものが――
 そう考えてしまって、ハッとしたように榊原はスイッチを押しそうになっていた手を緩めようとして――遅かった。
 いつもより穏やかな乳首への刺激は物足りなさがあったものだから、なんて言いわけだ。耐えきれなくなったら、と言った黒崎の言葉の真意は「弱くもどかしい快感」に耐えきれなくなったら「榊原が自発的に」スイッチを押させることにあった。
 スイッチが入った瞬間、穏やかに振動していたローターの振動が一気に強くなる。激しい音をたてて、二つの乳首をそれぞれ両サイドから刺激される。

「ふぐぅー♡♡♡♡ んぉぉー♡♡♡♡♡♡♡」
 
 榊原は気が狂いそうだった。黒崎の丹念な調教によって、すっかり性感帯に成り下がった乳首には強烈すぎる快感だった。貞操帯で戒められていなければ、びゅるびゅるとシーツをたっぷり汚していたことだろう。ぎゅんぎゅんと睾丸では優秀精子が量産されているのだが、陰茎の根本を戒めるコックリングが射精を許さない。
 放つことのできない熱が、ぐるぐると腹の中を回っていて、それを高めるように乳首だけをいじめられる。
 ちかちかと目の奥がスパークする快感を何度も何度も繰り返し与えられる。サージカルテープで固定されたローターを外したら、きっとニップレスでもつけなければまともに歩けないほど、熟れた乳首になっていることだろう。
 放ちたいのに放てない。雄の欲望が渦巻く中で、榊原は肚の奥が疼いて仕方がなかった。前立腺をこれでもかと刺激されたかったし、結腸もブチ抜かれて雄子宮に榊原よりも優秀な雄の遺伝子がほしくてたまらない。
 肚が優秀で強い雄の剛直が腹の中にないことにイライラしているものだから、余計に乳首からの快楽が強くなる。なんで黒崎のちんこが、いきり立った彼の雄の中の雄がないのかと泣き出しそうになったその時、がちゃ、と扉が開かれる。

「戻りました。……ああ、スイッチ押しちゃったんですね」
「ふうぅっ♡♡ んぐぅー♡♡♡」
「そんなに腰をくねらせてると雌みたいですね。ああ、もう榊原さんは女の子抱けないんでしたっけ。じゃあ、雌でいいですね」
「ふ、ふぅぅー♡♡♡」
「じゃあ、一人で待つことができたご褒美をあげなきゃいけませんね」

 目隠しをされている榊原は見えなかったが、黒崎はハサミを取り出すとスラックスの縫い目に沿ってじょきん、と切る。その下の腸液でぐちゃぐちゃのパンツも切る。服を着ているのに、何一つとして陰部を守られていない惨めな榊原の格好に、ふふ、と黒崎はせせら笑う。
 気に入ってくれると思いますよ。そう言うと黒崎は馬のように太くて長いディルドを、慣らしもせずに榊原のケツに突き刺す。抜けないように膝で押し込んだ黒崎は、眼の前の雌が中に入った外見だけを真似た偽物の雄を味わう様子を目を細めて見る。
 ふぼふぼとよだれを垂らしながら腰を跳ねさせ、貞操帯につつまれた陰茎が苦しそうに膨らむ。鈴口からは、粘っこいよだれがどろどろと垂れていた。

「それじゃあ、書類仕事が少しあるので」

 ディルドとローターで楽しんでくださいね。
 そう言って再び部屋を出ていった黒崎に気がつくことなく、榊原は肚のなかを蹂躙する偽物の馬ちんこを、すっかり女性器となったケツ穴を締め上げて射精を促していた。

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