【有償依頼】公安部長・榊󠄀原孝之、行方不明【R18】

MINAMIさま@MINAMI_hinanjo より頂いた有償依頼で作成した小説です。
ご本人の許可の上、掲載しております。

属性
 輪姦、拘束、媚薬、キメセク、玩具責め、手マン、乳首責め、拘束、調教、羞恥、放尿、飲尿、ハメ撮り、快楽堕ち、尊厳破壊、ハート喘ぎ、濁点喘ぎ、拉致監禁

「ん……」

 ゆるりと海中から持ち上がるように榊󠄀原の意識は浮上した。頭がぼうっとする。まだ思考の空白が多すぎる。榊󠄀原は頭を振ろうとして、首が締まっていることに気がついた。ネクタイの接触とは異なる、首全体を覆うような硬い感触。違和感に目線を落とせば、そこにあったのは真っ赤な大型犬用の首輪だった。
 赤いベルトのそれを外そうと思って腕を動かしてみるが、後ろ手に固定されている。皮膚が引き攣れるような感覚が伝わってきて、ガムテープかなにかで固定されているのだと気がつく。足元を見れば足首と膝の近くも、やはりガムテープで固定されている。何重にも巻かれたそれを引きちぎれるほど、榊󠄀原の体に力はなかった。妙に尻が寒いと思ったら、裸に剥かれていたし、本来クッション座面があるべき場所には何もなかった。
 安っぽいパイプ椅子(座面はないが)にガムテープで固定されたままの榊󠄀原は、何があったかを思い出そうとする。

「そうだ……あのとき芳賀と飲んでいて……」

 芳賀は薬物取引をしている男だった。元締めのそいつは、情報と引き換えに一度取引を見逃したことがある。もっとも、その数年後に逮捕されたらしいが。一度見逃す程度の情報しか持っていなかった男だったのだ。別に榊原に利益もないし、顔も雰囲気イケメン、と呼ばれる程度のものだったのもあって興味もなかった。
 出所したんです、と駅に向かう途中で誘ってきた芳賀に連れられて、彼のお気に入りらしいバーに案内された。間接照明で照らされた店内の雰囲気はよく、芳賀の趣味にしてはずいぶんと洒落ていると思ったものだ。バーテンダーにいつも頼んでるあれ、と声をかけてから、芳賀はへへ、と下卑た笑いを浮かべて榊原に声をかける。

「榊原さんって、強いお酒、いけるクチですか」
「まあ、ほどほどに?」
「お、じゃあよかったです。俺、いつもここでは最初のお酒はこれって決めているんですよ」

 そういって彼が頼んだものが届いたのはすぐだった。それはグリーンアラスカだった。美しいエメラルドの酒を見て、たしかにこれは度数が高い、と榊原は呆れた。もっと軽口のもので楽しめばいいものを、と思いながら、ふたつならんだグリーンアラスカの片方を持った芳賀は、乾杯しましょ、と笑っている。届いたばかりのカクテルに何か異物を混ぜるよりも早く、芳賀は自分の近くにあったグリーンアラスカを手にしていた。店員と顔馴染みであったとしても、異物混入させるような、営業妨害のようなことはバーテンダーが拒否するだろうと軽く見ていたのが間違いだった。
 甘く見ていたから、グリーンアラスカを空にする頃には、すっかり榊原は一服飲まされたと気がつくはめになった。度数の高いカクテルを提供し、それも薬草の風味がしやすい味のものを選択したのも、おそらくカクテルにいれていた薬物の味を誤魔化すためだったのだろう。

「失敗したな……」

 あのバーテンダーもグルだったな。そう意識を失う前のことを思い出しながら、榊原はどう脱出したものかと考える。しかし、どうにも考えがまとまらない。それだけではなく、体が重い。重力がここだけ数十倍になったかのように体が重たくて、榊原はふふ、と笑ってしまう。
 縛られているから、というのもあるのかもしれないが、関節がしびれたように動かず、頭の芯が焼けるように熱い。意識を取り戻してから数分しか経っていないはずなのに、やけに喉が渇く。これはアルコールだけの作用ではない。自律神経がおかしくなっているのか、汗腺が開きっぱなしになっている。いつの間にか剥ぎ取られてしまった衣類は少し離れたところに落ちていて、警察手帳が一番上に置かれている。そんなことにも今更気がつくほど、頭に余白が多すぎた。
 ――薬か。いや、当然か。

微かに、誰かの笑い声が聞こえた。

「へえ、起きてんじゃないですか。さすがは公安のひと、ってところですかね」
「ま、寝てるところ犯したってつまらねえし? 起きてくれて、こっちはハッピーってやつだよな」
「それはそうだよなー。寝てる間にやってもつまんねーしさ。やっぱ起きてこそってとこあんじゃん?」
「いえてらぁ」

 ざらついた声が、まるで耳元で囁くように響いた。廃ビルに響く足音。不揃いな足音たちがこちらに近づいてくる。数人分の気配がある。榊原はガムテープに固定された手を引くが、皮膚が引き攣れただけだった。

「どーもぉ、おまわりさん。起きました? お目覚めの気分はどうですか?」
「……最悪の気分かな」
「えー? 最高の間違いですよね? まあ、これから俺達が最高の気分にしていくんですけど……」
「おい、御託はいいからさっさとやろうぜ。ファミレス混むだろ」
「ああ? 深夜のファミレスが混むかよ、ばーか」
「喧嘩はあとにしろって」
「お前が指揮をとるなよ」

 まあ、おまわりさんがいきがってられんのも今のうちなんですけど。
 そう口に出した男・芳賀はジャージのポケットから小さなポリ袋を取り出す。その中に入っていたのは、鮮やかなピンク色の液体がなみなみと入った注射器だった。
 数本の注射器のはいったポリ袋から、一本取り出した彼は、それを手にして榊󠄀原に近寄ってくる。服という外装を失っている体に針が刺さる。鈍い痛みとともに、なにかが皮膚の奥へと押し込まれる。

「お前にゃ贅沢すぎるくらいのブツ、打ってやったんでぇ」
「これ、海外からのたかぁ〜いおくすりなんですよ。ありがたく受け取ってくださいね」
「いらないよ、別に」
「そう言わないでさぁ」

 その声と同時に、異様な熱が胸を駆け抜ける。まるで内側から焼かれるような――燃やされるような、明確な違和感。注射器の針が刺さった部分がどくどくと脈打つように熱くて、呼吸もままならない。鼓動が跳ね上がる。呼吸がうまくできない。全身の感覚が暴走を始める。
 ひゅっ、と榊原が息をのむ。心臓が早鐘を打つ。どっどっどっ、とまるで乳首に心臓が移動したかのように感覚がおかしくなる。そんな彼のことをよそに、男たちはあーだのこーだの喋っている。

「あ、てかさ。あれもあったじゃん。飲ませようぜ」
「お! 忘れてました。いいですねー、持ってきてます?」
「こいつだろ? ちゃあんと俺は忘れずに持ってきたぜ」
「天才かよ! おらっ、公安さんよぉ、酒が好きなんだろっ!」

 男は榊󠄀原の顎を掴む。無理やり榊󠄀原の口を開けさせると、半透明の液体がなみなみと入ったボトルを口に差し込む。細い口が差し込まれ、榊󠄀原は舌で押し返そうとしたが、男たちに肩を押さえつけられていては土台無理な抵抗だ。喉奥まで差し込まれたボトルごと、顎を持ち上げられる。だぽだぽとボトルに入っていた液体が喉に流れ落ちていく。
 アルコールの臭いと薬品の臭い。吐き出したくても、喉の奥まで差し込まれたせいで吐き出せない。食道を焼きながら落ちていく液体は、喉を焼いて胃を焼いていく。むせ返るほどのアルコールの臭い。化学薬品の臭いも相まってくらくらしそうだ。
 差し込んでいた男を榊󠄀原が睨みつけていると、男はにやにやしながら口を開く。

「いつまで元気に睨んでいられるか、楽しみだなあ、公安さんよぉ」
「本当ですねえ。その顔が歪むのが、今から楽しみですよ」
「ならさあ、カメラ置いとかん? ビフォーアフター掲載しようぜ」
「お、坂巻、天才かよ」
「良いですね、採用」

 一リットルのボトルの中身を榊󠄀原の胃に流し込みながら、男たちは愉快そうに話す。榊󠄀原は馬鹿らしいと思いつつも、胃の中がたぽたぽと音がしそうなほどアルコールを摂取させられる。
 余ってるのもったいないし、と芳賀は一本ずつ乳首刺してなお余っていた三本の注射器を構える。二本を左右の睾丸に刺し、一本は陰茎に刺した。鈍い痛みと途端に体に走る熱。
 海外製のタチの悪いセックスドラッグをわざわざ輸入するなんて暇だね、と荒い息をつきながら榊󠄀原は口元を三日月のように歪めて笑う。脂汗の滲む顔で笑ったものだから、芳賀たちは面白いものを見たと言わんばかりにゲラゲラと笑う。

「いつまで強がっていられるか楽しみにしてまーす」
「んじゃ、俺らは晩飯食ってくるんで」
「おまわりさんにも楽しんで欲しいから、これおいていくかー」
「そうじゃん。大事なもん忘れてたわ」
「まだボトル残ってんじゃん。下にもクチあるんだし、飲んでもらおうぜ」
「下の口! ぎゃはは! 親父かよ!」
「やめっ……!」

 ゲラゲラ笑いながら、男のうちの二人が榊󠄀原の座っているパイプ椅子を倒す。彼らにケツの穴も立ち上がりかけの陰茎も、精子を作り出した睾丸も丸見えのポーズを取らされ、榊󠄀原は屈辱に顔を赤くする。
 そんな榊󠄀原のことを無視して、男たちは先程榊󠄀原に飲ませたものと同じボトルを、彼の尻の穴にあてがう。ごぼぼぼぼっ! 尻の穴からアルコールが侵入してきて、腸壁を濡らしていく。より吸収の早い箇所から摂取されたアルコールとセックスドラッグのせいで、頭がぐらぐらする。全身が沸騰したかのように熱く、耳元で血液がどくどくと脈打っている。
 陰茎が完全に勃起し、射精をしたくてたまらない。そんな榊󠄀原のことをいたぶるように、だめでーす、と嘲笑いながら男がぬらぬらと光るブジーを鈴口に差し込む。これにもおクスリいっぱいつけておいたんで、と人の悪い笑顔をみせながら、彼はボトルを尻から引っ張り出して、アルコールが漏れないように馬のように太いイボがたくさんついたディルドで蓋をする。
 更には抜けたら困りまちゅからねー、と馬鹿にした言い方をしながら、榊󠄀原に成人用のおむつを履かせる。パンツタイプではなく、シールで両サイドを固定するものだから、より子どものようで羞恥を煽ってくる。なにより、このおむつはべたべたとしていても不快だ。
 不快感をあらわにしていたからか、芳賀がおむつにもおクスリたくさん塗っておきましたよ、とにやにやして告げる。悪趣味だね、と榊󠄀原が虚勢を張るが、悪趣味な人には悪趣味でもてなさないと、と言って交わされる。
 慎ましやかに芯を持った乳首には、ガムテープで小さいローターが3つずつ固定される。これで全部か、と大柄な男が言えば、そうだよ、ともう一人の男が頷く。

「それじゃ、スイッチ、おーん」
「ぐっ……ふっ……!」
「このおクスリ、効果出るの……一時間くらい、かな? 俺達が飯食って帰って来るくらいには効いてると思うんで、そのとき感想教えてくださいね」
「あ、はは……くだんない、ね……!」
「あ、言い忘れたんですけど、」

 そのクスリ、本当は五倍希釈して注射器一本分だけ使うものなんですけど、榊󠄀原さんなら余裕で耐えてくれると思って原液のままたくさん刺しました。
 アルコールで希釈したから腹とケツは大丈夫だろ。下卑た笑いを浮かべる男たちは、そのまま榊󠄀原を放って階段を降りていく。どうやら、本当に食事に行くつもりのようだ。
 乳首のたくさんのローターが激しく振動する。尻の穴に差し込まれたディルドがグルングルンと回転しながら、腸内のアルコールを揺らしながら擦り込んでいく。尿道に刺さったブジーはぶるぶる震えて、尿道側から前立腺を刺激する。大量に無理やり摂取させられたアルコールとセックスドラッグのせいもあってか、そのどれもが目の奥を焼く。
 目の奥はスパークがとまらないが、榊󠄀原はわずかに残る理性でこの拘束を外そうと身体をひねる。放置された廃ビルなら、何かしら突起物でガムテープを引き裂けるかもしれないと思ってのことだった。
 男たちの足音が遠ざかっていく。ざわめきはやがて消えたが、榊原の身体の中では、別の波が激しくうねっていた。
 震える。熱い。焼ける。眩暈がする。
 乳首に貼られたローターが、まるで心臓と同調するように振動し、腸内に差し込まれた異物は熱を孕みながら動き、意識を何度も引き戻す。尿道の奥を撫でるブジーの刺激は、理性の最後の杭を打ち崩そうとしていた。

「……く、ぅ……っ……ふ、ぁ……」

 肚の奥で、どうしようもなく熱が渦巻いている。身体を少しでも動かして、脱出しようという気持ちをぐずぐずに溶かしていく。
 自分の体が、自分のものでなくなっていく――それを三脚で置かれたビデオカメラが静かに捉えていた。

「あー、食った食った。これから一仕事あると思うと食うよなー」
「あー、わかる。俺コーヒー二杯飲んだわ、眠気覚まし」
「肉体労働って大変だよなー。榊󠄀原さんもそう思いません?」
「お゛……♡ ほぉ……♡」
「あーあ、アヘ顔じゃん。天下の公安警察サマがそんなんでいいんでちゅか〜?」

 男たちが二時間後に戻ってくる頃には、すっかりセックスドラッグは威力を発揮していた。榊󠄀原の小綺麗な顔は真っ赤になっており、舌を突き出してよだれを垂らしていた。ひっくり返った足は、ぴくぴくと打ち上げられた魚のように痙攣していた。
 ご開帳ー。スマートフォンを構えた男たちはべりべりと榊󠄀原の胸に貼り付けたガムテープを剥がす。粘着力の強いテープを無理やり剥がされて、榊原はびくん、と背中を大きく跳ねさせる。ん゛お゛お゛っ♡♡と家畜のような声をあげた彼を無視して、男たちはぷっくりと膨れ上がった乳首を見て笑う。

「オンナみたいじゃん! え、てかこれ伸びてね?」
「マジじゃん。うっわ、おまわりさんがこんなエロ乳首ぶらさげてるとか、変態じゃんよ」
「おクスリキマっちゃってっから、もう服がこすれるだけでイクんじゃね?」
「お、じゃあ、あれ試してぇんだわ。ローションガーゼ」
「エロマンガの読み過ぎだろ。ここにローションもガーゼもねえから、あとでやろうぜ」
「ローションガーゼでザコザコのマゾ乳首にしたら、今度はちんこにもローションガーゼしようぜ」
「いいねー! どうせなら、ローションの代わりにさっきのクスリでしごいてやろうぜ」
「板東、お前天才かよ」

 ぎゃはは、と笑う男たちの声も、榊原は反応できない。ガムテープを剥がされただけで、頭の中はばちばちと火花が散るほどの快楽が走っていたからだ。乳首をずっと責め立てていたローターの振動だけでもつらかったのに、突然の刺激で榊原の優秀な脳内回路が焼き切れてしまった。
 こっちもご開帳ー。そういって男の一人がおむつを剥がす。むわっ、と立ちこめる臭いは汗臭くて、彼がずっと我慢していたことを物語っていた。馬のように極悪な太さと長さを持つディルドを銜えた尻の穴は、半ばめくれ上がっているというのに、それでも必死になって偽物ちんこを必死にじゅぽじゅぽと銜えている。振動するブジーが刺さったままの陰茎は、だらだらとカウパー液を馬鹿になったように垂れ流していた。優秀なる公安部長遺伝子が詰まった睾丸は、かわいそうなぐらい膨らんでいた。つんつん、と男の一人が睾丸を爪の先でつつくだけで、獣のように榊原は吼えた。

「やっべ。俺めっちゃトイレ行きたくなったわ」
「は? 今?」
「今。てか、ここにちょうどいい便器あるしさ、出していい?」
「ぎゃはは! いいんじゃね? んじゃ、俺はこっち使うわ」
「じゃあ、おれこっちー」

 男の一人は口をおの字に開けたままの榊原の顔面にのしかかる。おっほ♡と苦しそうにしている榊原の口に、ぼろんと取り出した長いちんこの先を突っ込む。喉の奥まで差し込むと、男はそのままじょろじょろと小便を流し込む。小便を飲まされている榊原は、喉を圧迫する長いちんこを吐き出そうと舌で押し返そうとするが、男が暴れんじゃねえよ、とその顔をつかんで小便を流し込み続ける。
 別の男はディルドを引き抜くと、こぽ……と漏れそうになるアルコールの残滓を押し込めるように、太いちんこを差し込む。そのまま男もじょぼじょぼと小便を流し込んでから、しまり悪いな、と文句を言う。

「さっきまでディルドで遊んでたからじゃね?」
「まじかよ。二時間でガバマンになるとか、マジ変態すぎじゃね? こんな変態おまわりさんがいていいのかよ」
「だめだろ~。こんな変態には、お仕置きしねーと」
「わかるわー。おらっ、ケツ締めろ!」
「お゛ぼっ!?」
「お、乳首絞ったらケツ締まったわ。やっぱこいつ、変態だぜ」
「ふぐっ、ぐうぅ……!」
「まだ睨むだけの余裕があんなら、ついでにガバマンしつけてやるか」
「おまわりさんならイラマもできるっしょ?」

 乳首を搾乳でもするように力いっぱいつねられた榊原は、喉の奥まで入ったちんこで掻き消えるが、無様な声をあげてケツマンコを締め付ける。男はゆさゆさと締まりが悪いガバマンに呆れながら、乳首をその都度ぎちぎちと引っ張る。しばらく乳首を引っ張りながら、ピストンしていた男は、やっぱしまり悪ィわ、と不機嫌になる。

「じゃあ、俺が乳首つねるから、お前ケツ叩いてみろよ。乳首で締まるなら、ケツ叩かれても締まるだろ」
「お、名案だな」
「ん、ぶ……!」

 満足そうに頷くと、男は榊󠄀原のケツを勢いよく叩く。ぱあん、と乾いた音が廃墟に響く。叩かれただけでも感じてしまったのか、榊󠄀原はぎゅうっ、とこれまでになくケツマンコを締め付ける。

「そーそー! やっぱキツマンがいいって!」
「喉も締まりいいし、このまま全部飲み込んで〜?」
「ケツも小便と俺のザーメンおもらしさせるか〜」
「あとで掃除しとけよ」
「わぁったわ。歯ブラシで磨いとくわ。ブラシにクスリつけてな」
「お前鬼畜だな〜」
「ん、んぼ……っ!」
「ほらー、おまわりさんも嬉しいってよ!」
「んごぉ♡♡」

 男たちに前も後ろも乱暴に使われながら、榊󠄀原は酸素不足でくらくらする頭で、必死に理性を手繰り寄せようとする。そんな彼のささやかな抵抗を無視するように、男たちは喉奥と前立腺を容赦なく擦ってくる。
 びゅぼぼぼっ、びゅぐっ。ぼびゅびゅびゅびゅ。汚い射精の音をさせた男たちは、満足したらしくちんこを口とケツから抜く。尻の穴に大量に出した小便と精子が漏れる前にディルドを入れる。抜けないように膝で奥までごりゅ、っと入れてやれば、榊原は汚い声で喘ぐ。
 散々引っ張られて伸びた乳首を見た別の男が、そういやこういうのも持ってたわ、と別の注射器を見せる。榊原の口の中に放尿と射精した男と、尻の穴に放尿と射精した男が、それぞれの汚れたちんこを榊原の髪で拭きながら興味深そうにクスリの入った注射器を見る。

「なんだそりゃ」
「注射したところがでかくなるクスリ。こいつで乳首長くしてやろうぜ」
「名案かよ! どうせこのあと、風が吹いてもイクぐらい敏感になるんだから、でかいほうがいいよな。的はでかい方が良いに決まってらぁ」
「お、じゃあカメラの位置変えて……いいぜ~、いつでも刺してやれよ」
「オッケー。さしまーす」

 軽いノリで非可逆の変化を促すクスリが注入される。榊原はアンモニアの味と臭い、そしてザーメンの臭いがする口を大きく開けて咆吼する。その声も、痛みを感じているわけではなさそうだった。どう聞いても、快楽に墜ちた声だった。カメラのレンズがはっきりとその様子を撮影していた。

「これ、なじむまでに時間かかるんだよなー」
「んじゃ、またローターつけてなじませとくか」

 そう言って、男たちは先ほどまで榊原の胸にあったローターとガムテープを取り付け直す。ガムテープは頑丈に胸をぐるぐると何重にも巻かれて、粘着面が肌に触れるだけで、榊原は気持ちよさそうに雄叫びを上げていた。んおお……と、快楽に溶けた声を上げていた榊原の頬をぺちぺち、と叩いた男・芳賀は最後のお仕事残ってますよー、と言う。

「さいごの……?」
「ほら、これにおしっこかけてくださいよ」
「へ……?」

 そう言って芳賀は倒れていた榊原を起こすと、その足下に彼のスーツと警察手帳を置く。それを見て、榊原はさあっと血の気が引く。しかし、たしかに大量に摂取させられたアルコールで、ずっと放尿したい気持ちはあった。だからといって、何よりも大切な警察手帳に小便をかけるなど、彼の最後に残った理性が許さなかった。

「そ、んなこと……できるわけが、」
「できなかったら、録画してたヤツ、ネットにばらまいて警察にも送りますよ」
「なっ……」
「ほら、もう我慢の限界でしょ。さっさと出せよ変態マゾおまわりさん」

 勢いよく鈴口に刺さっていたブジーを引き抜く。ずるるるるっ、と引き抜かれたブジーを追うように、せき止められていた精液がびゅびゅびゅ、とせり上がってくる。勢いのない射精ではあったが、ぼたぼた、とゲルのように粘り気の強いザーメンが警察手帳の上に落ちて、その下のスーツも汚す。耐えきれずに、一度汚してしまったら、もうおしまいだった。

「ん゛お゛お゛お゛お゛♡♡♡♡♡♡ぎぼぢい゛い゛♡♡♡お゛じっご、だずの♡♡ぎぼぢい゛い゛♡♡♡♡」
「おーおー、ずいぶんたまってましたねー。ザーメンもゲルじゃん、ウケる」
「お仕事忙ちくて、ヌけなかったんでちゅかー? こんなにためちゃって悪いおまわりさんでちゅねえ」
「ん゛お゛お゛お゛お゛♡♡♡♡♡」

 せき止められていたのもあるかもしれないが、普段から激務で処理をしていなかったのだろう。粘り気の強い黄色がかったザーメンが、榊󠄀原の警察手帳の上にこんもりと山を作る。ひとしきりザーメンをコキ捨てた榊原は、ゆるんだ尿道からじょぼじょぼと小便を漏らす。こんもりと盛り上がった遺伝子の山をデコレーションするように、濃い黄色をした小便がまきちらされる。まるでソフトクリームの上にかけられたハチミツのような色合いだった。
 それに感化されたのか、ひとりの男が榊原をイスから解放すると、顔面をザーメンの山の中に押しつける。それ食えよ。男が何を言ったのかも理解できないまま、榊原は自分の顔面に押しつけられた、自分が吐き出した遺伝子のゴミと小便を口に入れる。アンモニアのツンとした臭いと、ザーメンの栗のような臭い。とてもじゃないが食べられたものじゃない臭いのものを、榊原はぺろぺろとなめる。
 その間に男たちは榊原のちんこに再びクスリまみれのブジーを差し込み、ついでにこれ余ってるから、と乳首を大きくするために打ったクスリを睾丸にも打つ。なじませるために、と睾丸にもローターをあてがい、ガムテープでふたつのタマをまとめてくくる。そして再びクスリまみれのおむつを固定し直すと、男たちは睾丸と乳首に取り付けたローターとディルドのスイッチを入れる。いきなり最大の振動を与えられた榊原は、ザーメンの山の中にあった顔を持ち上げて咆吼を上げる。

「おいおい、全然減ってないじゃん。ごはんも食べられないんでちゅか? 公安警察サマは」
「しかたねぇなあ。あーんしろよ、あーん」

 そういうと、男の一人はコンビニで置いてあるような使い捨てのスプーンの袋を破ると、小便まみれのザーメンを掬って榊原の口に入れていく。おげっ、と榊原が吐き出そうとする前に、どんどん掬って口の中に入れていく。窒息したくない榊原は、必死に歯でかみちぎって飲み込んでいく。山とあったザーメンがなくなってから、男たちは榊原の服と警察手帳をそのまま放って、彼を立たせる。百九十近い痩せぎすの男が、おむつ一枚しかしていないのは滑稽なことこの上なかった。

「んじゃ、榊󠄀原さんいきますよ」
「お゛……♡」
「なあ、あとで鑑賞会しながら、やろうぜ。肉便器記念だ!」
「いいな、それ! 他の奴らも呼ぼうぜ。一発千円でさ」
 
 下卑た笑い声と下劣な内容。それも鼓膜を通過しても、榊󠄀原のクスリと快楽でぐずぐずに溶けた脳は理解できない。まずは俺たちで一晩使ってから、他の奴らに貸していこうぜ。そんなやりとりをしている男たちは、榊原を抱えて階段を降りていく。
 男たちに抱えられた榊原は、歩くだけで足の裏から伝わる振動で、尻の中のディルドをきゅんきゅんと締め付けていたものだから、ちっとも歩みが進まない。それにじれったくなった男の一人が、真面目に歩けよおまわりさん、と彼の尻をぱしんとおむつ越しに力いっぱい叩く。おむつが衝撃をいくらか緩和したとは言え、榊原には十分な衝撃で、ん゛っほお゛お゛お゛お゛♡♡と雄叫びを上げてしまう。

「ひとりだけ気持ちよくなってんのクソうざいな」
「キャリーケースにいれて運ぶか? ちんたら歩いててうざいし」
「さんせー。持ってきてて良かったな」
「ほんとそれな。俺らまじ用意周到だわ」
 
 男の一人が先に車に向かって走って行く。ちんたら歩く榊原のケツを、男たちはばしんばしんとおむつ越しに叩いて遊ぶ。叩かれるたびに情けない嬌声をあげる榊原だったが、しばらくして男が抱えていた大型のキャリーケースに押し込められる。
 じじじ、とファスナーがしまり、キャリーケースの中が真っ暗になる。そのまま男たちはキャリーケースを縦置きすると、ごろごろと転がしていく。キャスターが回る振動が、キャリーケース内部をゆらしていくものだから、その振動で榊原はん゛お゛お゛お゛お゛♡♡と大きな声をあげてしまう。
 キャリーケースの外にまで響く声に、男たちはこいつガバマンだけど、敵だけは多いから金になるよな、と笑いながらワンボックスカーに乗り込むのだった。

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