【二次創作】ヒプノシスマイク– category –

　パトロール中にMADTRIGGERCREWのファンから祝いの言葉と気持ちを受け取り、（プレゼントの類は職業上断った。そもそも、何が入っているか分からないものを、銃兎は受け取るつもりは微塵もないのだけれども）特に何事もなく――多少のいざこざはあったが、...

　左馬刻は気怠い体を起こす。朝も早い――とは、少し言い難いが、子どもたちが学校に行く時間はそれなりに早い時間だ。隣で寝ていたはずの銃兎も理鶯もおらず、彼女は大きなあくびを一つこぼしながら、早起きだな、とぼやく。ベッドから降りて、床に散らば...

　哀はコナンとともに出かけていた。蘭、園子とともに人気のある音楽コンテンツに参加するためだった。その音楽コンテンツでは、未成年には保護者が必要ということもあり、保護者として沖矢昴、安室透がついてきた。蘭の父である小五郎は、アイドルのコン...

　灰原哀が阿笠博士に連れられて来たのは、発明品の発表会だった。そこには彼の発明品もいくつか並んでいて、それに興味を持った人が彼に話しかけてくれる。気分よく発明品について話している彼らを見上げながら、哀は世の中にはいろいろな人がいるものね...

　夜の湾岸沿いを二台の車が駆け抜けていく。　風を切り、何かから逃げるように走る車の後ろには、別の車がある。付かず離れずの距離で追いかけている車の中では、後部座席を陣取っている男・理鶯が無言で銃火器に鉛玉をこめていた。たばこの煙が薄く空け...

　あれから諸伏景光こと渋谷八広は、松田陣平と萩原研二と連絡をしばしば取っていた。直接会って近況を伝えるにあたって、二人の都合がつく日、そして呼ばれなかったら悲しむだろう、と言うことで伊達航も呼んで、新宿にある個室の居酒屋に集まることにな...

　諸伏景光は渋谷八広（やひろ）という名前を与えられた。一応、社会的には死んだ人間であるから、適当な偽名を与えられたのだが――少しもじればハチ公とも言えなくはない名前、そして実際ハチと呼ばれたことに、景光は苦笑した。まあ、別に嫌いではなかっ...

　霧の濃い日のことだった。男はひたすら走って逃げていた。　街中を駆け抜け、路地裏を通り抜ける。駆け込んだ先の廃ビルに駆け込もおうとしたとき、男は急に首根っこをひっつかまれる。男は思わず、うわっ、と声を上げるが、ひっつかんできた男もまた、...